oncan ネオンによる身近な照明

工房BLOG

oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

書棚のネオン 其の8/図録「L’oeil de la Lettre」

category : neonのこと, おすすめのネオン

いまや、インターネットでは様々な写真が日々アップされています。という弊社もoncanのインスタグラムのアカウントをとり製作中のネオンサインやショールームの様子などを更新。世界中のネオン工房、ネオンサインを瞬時に検索し眺める事も出来るようになりました。

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今回は1989年に開催された「文章/Letter」の写真展の写真図録をご紹介します。といってもこちらの写真集、フランス語で出版されておりかろうじて分かる年号や単語を広いながら眺めております。なんとも、頼りないご紹介で恐縮です。

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こちらには、ネオンサインはもちろんのこと、都市の中に溢れる様々な文字や文章を映し出した写真作品を観る事ができます。上の写真はどちらもBerenice Abbottの写真で1930年代のNYの様子です。お店の看板などの広告が様々なレイアウトで街を彩り、情報自体がその街を構成しているよう感じます。

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また、1970年代後半から1980年代半ばまでにとられた、Jacques Giraultの各都市のシリーズ写真は京都や東京など身近に感じる風景と読む事ができない字面がならび 私達の中でそのテキストの理解に寄って変容する様子を実感する事ができます。

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ネオンに関わるものとしては、左の『OPEN』サインの写真はついつい曲げや結線の部分に目がいってしまいます。こちらのキャプションには「Robert Raushenberg(ロバート・ラウシェンバーグ)」とあります。ネオンの作品も手がけた、アメリカンポップアートの代表的な作家の名前と思っていますが、その作風を思い出しとこの写真の雰囲気とのギャップにちょっと驚いています。

こちらの写真集は、友人の写真研究者、小林美香さんが古本屋で見つけて、弊社のスタッフの事を思い出してプレゼントしてくれました。小林美香さんはさまざまな視点から写真を見る楽しみをBlogに書かれたり、またレクチャーを開かれたりしています。東京のギャラリーで3月より『体感する写真 ~写真集で広がる写真の世界~』と題して講座も開かれるようです。お近くの方は是非ともチェックしてみて下さい!

※後日、小林美香さんの3月のレクチャーが満席になったと連絡がありました!お申し込みが出来なくなっているかと思いますので、ご了承くださいませ。

写真集を手にして、細かなキャプションを読むというのは 案外時間がかかることですが だからこそ対面する写真への空想が広がっていくものだなぁと思います。という私も今年は本屋巡りに力を入れたいと思っています!