ネオン管が、ストローのようなチューブ状だというのを、今まで何度かご紹介してきました。oncanは、そのチューブの周りから放たれた光を利用したオリジナル商品を多く作っています。oncanのメイン商品、飛行機型の「plane-plane」もその一つ。パーティーでは、写真で見るより強く輝き、照明としても機能します。壁掛け等の商品も、反射がふんわり壁に映り込み柔らかな雰囲気をつくることができます。

じつはネオンサインとしては、本来　この拡散する光をあえて制御して制作しています。「制御」なんていうと、なんだか高等技術の様に聞こえるかもしれませんが、コチラの写真の様にネオン用の特殊ペンキで塗装するのです。

上の写真では、電極をつける為に曲げた重なる部分を塗装して、光が重ならないようにしています。そうすると、光のシャープさを表現して、キレイに魅せるコトができます。主に、看板の屋号や商品名など、伝えたい文字をシャープに魅せる（見せる）ために、光る管の背後半分を塗装するのがネオン屋の伝統的な手法です。

oncanのショールームのネオンサインは、消灯していると透明管の後ろ側が黒く塗装されているでの黒い文字に見えます。デザイナーさんと考えたロゴをより強調するため後ろ側部分、半分をペンキで塗っているのです。そうすることで、光はお客様のいる方へだけ輝き、背景の反射を抑えてよりはっきりと見せる事ができます。

ネオンの良さを引き出す為に、時には「消したり」しております。行きつけのお店のネオンはどうかな？と日照時間の長くなった夕方　早めの一杯のついでに観察してみてはいかがでしょうか？