oncan ネオンによる身近な照明

工房BLOG

oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

The pie shop@西心斎橋/シャドウネオン

category : neonのこと, おすすめのネオン

グッと冷え込む朝の大阪です。東京では雪が降ったニュースも。皆様風邪などひかれてないでしょうか。あたたかなお料理もちろん、お酒もお湯割りや熱燗を注文したくなる季節。食いしん坊の多い弊社では、オヤツの時間も重要になってきます。甘い焼き菓子は、疲れた頭と身体に最高のご褒美!今日は、先日11月24日にオープンした、「パイ」のお店のネオンのご紹介です!

img_2189

今回のネオンサインは珍しく、黒いネオン?!実はこちらは、通常は光を放つ表を「消し込み」裏側のみを光らせる、表側を塗装されたネオンサインです。はじめて見る方には分かりにくいかと思いますので、通常のネオンの消し込み作業を説明致します。

ネオン管というのは、ちょうど蛍光灯と同じような仕組みです。なので、そのままだと表も裏なく光が透過します。看板の場合、そのロゴや文字、メッセージなどクッキリと遠くからもわかるように、視線から背後になる管の部分を黒く塗装し、光を制御してクッキリハッキリとネオンの形がみえるようにします。

ネオンの仕事は終始手作業です。塗装も例外ではありません。普段なら裏側を塗装するため乾燥させる時はフラットな正面を下にして、台の上で行ないます。しかし、正面を塗装する今回は、台の上に安定させる事が出来ないのです。なぜなら、ネオンの裏は文字を形成する為に凹凸があるからです。なので、今回は、下の写真のように一つ一つ、吊り下げて塗装&乾燥をしました。

img_2152

黄色く見えているのが文字の裏側です。文字同士のあいだを通るネオン管や電極が取り付けられて、デコボコ道を作っているのが分かるでしょうか?ネオンの消し込みについては、以前Blogに書きました。是非ご参照下さい。

「ネオンの後姿/消して魅せる」http://ne-oncan.com/blog/neon_backside.html

img_2191

それぞれのネオン管が作る背景によって、消し込まれた文字がクッキリと影となって浮き上がる今回のサインは店内のディスプレイになっております。ユーモアの聞いたコピーと暖かな光、甘いパイを作る空間にピッタリです。お近くを通られた際は是非に。

THE PIE SHOP

大阪市中央区西心斎橋1-10-4

AM 10〜PM 8 
CLOSE MONDAY

※お店の詳細はお店のインスタグラムでご確認ください→https://www.instagram.com/thepieshoposaka/

寒い季節、ほっこりした時間をネオンとともにお過ごし下さいませ☆

img_2306