oncan ネオンによる身近な照明

工房BLOG

oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

ネオンの美しい映画12/未来世紀ブラジル

category : おすすめのネオン

今月は弊社マヴァリック、スタッフが相次いで誕生日。もういいトシなので、誕生日に対するワクワクも薄れますが 「ナイスミドル!」を目標にしばらく諦めてきたことを習慣にしたいと思っています。まずは、徒歩通勤。そして、読書と鑑賞です。最後の鑑賞は美術館やギャラリー、建築やスポーツなんでもという ユルい目標ですが ネットでの情報を得て「見た気になる」「いった気になる」のは勿体ないなぁと思う今日この頃。ということで、いつもの(笑)「映画鑑賞」です。

本日のネオンの美しい映画は「未来世紀ブラジル」です。タイトルの文字がすでにネオンで、以前から知ってはいたのですが観てみると 舞台設定のみならずアチコチにネオンが使用されています。1985年封切りの映画です。以前ご紹介した「ブレードランナー(1982)」でもチラリとご紹介した未来の舞台を彩るネオン達。今回は、「20世紀の何処かの国」という設定です。

DSCF3144

テリー・ギリアム監督は初めはアニメーターとしてイギリスの「空飛ぶモンティパイソン」の制作にも携わっています。彼の作品はとても幻想的ですが、ピリリと皮肉が利いています。その辺りは、イギリスでの活動が影響しているのでは?と想像してみたり。

DSCF3151

大量のネオンサインがきらめくモールは、追われる主人公(ジョナサン・プライス)の心情のように、激しく輝き、時にこちらが酔いそうになるくらい揺らめきます。また、そのきらびやかな輝きのまるでネガとして存在するようにも思える暗闇のなかでロバートデニーロ扮するタトルが活躍します。

主人公の夢のシーンに、やや困惑しながら作品の持つメッセージを感じると、「SFの物語だけではないかも?」と現実社会での怖さも思い出したり。ネオンの輝きとともに、ハラハラとする展開。「SFカルトの金字塔!」というコピーも見かける名作☆是非、ご覧下さい。

DSCF3145