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oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

ネオンの美しい映画10/ブレードランナー

category : おすすめのネオン

ついに、梅雨入りのようですね。緑橋の町工場、通常自転車通勤のスタッフも徒歩での出勤日です。さて、本日はなんと「10回目」!!!!のネオンの美しい映画のシリーズ。10回目にふさわしく、ネオンオーナー&ネオンファンには必見の「ブレードランナー」(1982年製作)です。

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舞台は、2019年の環境の悪化した地球。荒廃した街、主人公であるハリソン・フォードの顔が暗がりでネオンの光で照らされるシーンからはじまります。日本語が聞こえる街、その設定は監督であるリドリー・スコットが新宿歌舞伎町を訪れた時の経験をヒントに作られているとの説も。確かに、チャイナタウンの雰囲気もしますが、大きな日本語のネオン看板もいくつか画面に映ります。

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今でこそ、2019年は見える未来。製作当時には無かったLED照明器具や巨大広告看板も 現在は登場して街を演出し、活躍しています。当時、リドリー・スコット監督をはじめとする映像の現場の方が、近未来を演出する為にネオンを使用するというのは他の映画作品でも観られます。同じく近未来を舞台に作られたテリー・ギリアム監督の「未来世紀ブラジル」(1985年)でも、ネオンがその舞台装置の多くを担っています。こちらは、またの機会にご紹介致します。

今回のブレードランナーでは、主人公が特殊捜査官が凶悪なレプリカントを追うという構成で物語が進んでいきます。上映当時は、不入りで上映が早々に打ち切られたというエピソードも持つ本作品ですが、その後 VHFビデオの普及とともに何度も繰り返し鑑賞し、細かな描写や謎のシーンを読み解くファンが現れ その魅力が長く語り継がれ、鑑賞される様になったという作品です。

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今年の夏には「ブレードランナー」続編の制作が開始されるというニュースも!ストーリーの展開はもちろんですが、どんな未来像を表現するのか?その美術にも興味津々です。続編の完成を楽しみにしながら、観た事が無い方はもちろん、観た事がある方も もう一度見直してみてはいかがでしょうか?