oncan ネオンによる身近な照明

工房BLOG

oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

day by day/つき山いくよさんの字

category : oncanのこと

気がつけば、小正月も終わり、お正月気分を抜け出して節分に向かっています。気候変動の影響か、季節のすすみが早く 少し気が急くのは スタッフのセッカチな気性のせいでしょうか? 慌てると、ウッカリミスやつまずきが増えるので自重しなくてはと、言い聞かせております。さて、

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今回は、セカセカするのを沈めるためにも、新年のご挨拶のためにお願いした「つき山いくよ」さんの作品をご紹介したいと思います。

rafflesia_1109↑大阪、靱本町にある美容院「rafflesia」さんのポストカード

つき山さんは、弊社スタッフと同世代のアーティストで、学生の頃からお名前や活動を存じていた方です。実際に、よくお会いするようになったのは、このoncanプロジェクトを立ち上げた頃で制作のことは勿論ですが、あらゆる事で刺激を受けています。大きな描画での展覧会や、子どもさん達と一緒に造形をするワークショップなどの活動もされ、また今回ご紹介するような商品パッケージのデザイン、広告、本の表紙画なども手掛けておられます。

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↑大阪、平野にあるパティスリーガレットの「平野サブレ」のロゴとパッケージイラスト

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ジャパンマシニスト社出版「ゲームのやりすぎに心配する時」(おそい・はやい・ひくい・たかい107号)

つき山さんの描く絵、文字には、優しい印象と同時に強さを感じます。ヒトは、時々それを「クセがある」というのかもしれませんが、私たちはネオンサインを生業にしているせいか、街や日常に溢れる文字に人の印象を感じて、ワー!と感激することがあります。つき山さんの文字はまさにその感激があり、「真似できないな」と思うのです。

熟年のプロのデザイナーさんがレタリングし墨入れした文字に変わって、現在、ある程度の文字フォントであれば、誰もが簡単にレイアウトすることができるようになってきました。現代のデザイナーさんが、ツールを使いこなし、そのチョイスや文字組み、読みやすく美しくレイアウトしたり、時にはフォントを一から作り お店や広告などの個性を表現してるのを、見ると とても刺激になり心惹かれます。

つき山さんは、絵の表現もされるためか文字にも、同じように商品のほっこりした感じややお店のあたたかいイメージを伝えてくれそうだな、と思い、今回のコラボレーションになりました。たくさん考えていただいた、中でも、ネオン管のような、ネオン管を曲げるときのガスの炎のような、そんな表情がいいな!っと弊社スタッフみんなで決めました。

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人の存在を感じる、そんなネオンサインを製作していきたい。また、お客様の個性を表現していくことの大切さを改めて実感した コラボレーションの作業でした。つき山いくよさん、ご協力ありがとうございました!

今年も、お客様や様々なアーティスト、人に出会って 勉強していきたいと思っております。どうぞお付き合いください!