oncan ネオンによる身近な照明

工房BLOG

oncanのネオン職人 山本祐一によるブログネオンについての豆知識から活動のお知らせなど

oncanのつくりかた006/CITY BOY LOUNGE・其の3

category : neonのこと, oncanのこと

ついに、六月も末日。近所の神社は夏越しの大祓があるそうで、先週から茅の輪が設置されていました。茅でつくられた大きな輪をくぐって、この半年の罪、穢れが知らず知らずについた身を清め この夏を健康に過ごせるようにとお祈りしてきました。

一方、ネオンの工房はありがたい事に週末にも作業や納品があり休日出勤でした。お渡ししたネオンの一つ、「CITY BOY LOUNGE」さんのネオンの製作過程、もう少しだけお付き合い下さい。

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先日、排気の作業を終えたところまで、紹介致しました。上の写真は、排気後 真空状態に近い状態でガラスの細管を封印し、その後「エイジング」と言って実際に高電圧でを電流を流している写真です。「エイジング」というと、DIY家具などでは、ワザと時間が経ったようにダメージを与えて味を出す作業を呼んだりしますが、ネオンの場合はこの作業は必須です。実際に電流を流し、設置作業をする前、お客様にお渡しする前に時間をかけて灯し続けます。そうすることで、ネオン管の中のガスが安定するので重要な時間。いわば、「熟成」の時間です。

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上の写真は、以前ブログの「ネオンの後姿/消して魅せる」で説明した、ネオン管の消し込みの作業の部分です。電極や、ネオン管の曲げで重なった部分などを特別なペンキで消してデザインされたロゴを美しく見せる為の作業をします。今回はパーティー用で、壁面に光が広がるようにと背面の消し込み作業はせずに製作しました。これで、あとは組み立てです。

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次回は最終回、出来上がりをご紹介します!

このネオンのレポートは中之島デザインミュージアム de sign de >さんのフェイスブックページに一足先にアップしていただいております。ぜひ、ご覧下さい。

また、来月 このネオンが登場する中之島デザインミュージアム de sign de >でのイベント詳細はこちらです→CITY BOY LOUNGE